眼科診療
眼科内科
眼の悩みを一緒に解決しましょう。
最近眼が充血している、気にして搔いている、白くなってきている、涙が多い...
など眼科疾患は多岐にわたります。
細隙灯(スリットランプ)のみで分からないことも、眼圧計やエコー検査などで診断を付けていきます。
かかりつけの先生の診断や治療方針で疑問を持たれた場合にもご相談ください。
※副院長の診療となりますので、日曜日は不在です。詳しくは獣医師出勤日をご確認ください。
軽傷でなければ細隙灯での検査画面を映像化して飼い主様にご説明しております。
血管の走行などを可視化し、飼い主様と一緒に経過を追っていきます。
【ヘルペスウイルス性角結膜炎】
他院より転院症例です。抗生剤点眼治療で改善を認めなかったため細胞診を行った上でヘルペスウイルス性角結膜炎と臨床診断しました。
第1病日では角膜染色で広範な角膜潰瘍を認め、抗生剤とヒアルロン酸、イドクスウリジン点眼を処方しましたが第5病日には改善を認めず。
抗ヘルペスウイルス薬の内服を開始して第12病日には潰瘍の改善を認めました。
そのまま継続して内服をしていただいた結果潰瘍自体は完治しました。
角膜血管はゴースト血管として徐々に透明化してくると考えていますが、今後も黒色壊死症になるリスクがあるため経過を見ていただきながら治療終了としました。
【ぶどう膜炎】
眼を気にするという子に対して眼科検査を行いました。
左眼が明らかに縮瞳しており、スリットランプ検査によりぶどう膜炎と診断されました。
点眼治療により数日のうちに改善を認めています。
治療が遅れると失明に繋がる続発症のリスクがあります。
【難治性角膜潰瘍(SCCEDs)】
右眼をショボショボするというお話で角膜染色検査を行うと、角膜上皮の剥がれている部分を見つけました。
点眼麻酔で綿棒を用いた結果、角膜の大部分で角膜上皮が剥がれ傷になっています。
睫毛疾患がない事を確認し、難治性角膜潰瘍と診断しました。
鎮静下にてダイヤモンドバーでのデブライドメントと注射針を用いた角膜格子状切開を行い、角膜保護のために眼瞼縫合を施しました。
ご家族も頑張って点眼していただき、入院点眼なども組み合わせた結果、10日後に眼瞼縫合を解除し角膜潰瘍がない事を確認して治療終了としています。