眼科診療

眼科外科

手術用顕微鏡を用いて、より精度の高い手術を追求します

当院では2022年より眼科手術用に顕微鏡を導入し、以前よりも精度の高い手術を追求しております。
※白内障外科には対応しておりません。

※眼科手術実績※
角膜格子状切開、有茎結膜フラップ術
眼球摘出術、義眼インプラント挿入術
隅角インプラント術(Ahmed Valve)
眼瞼腫瘤摘出術
チェリーアイ整復術

眼科の手術はマイクロサージェリーという非常に細かい手技が必要になりますので、その際に手術用顕微鏡を用いることでより精度の高い手術を行うことが出来ます。

【チェリーアイ】(瞬膜外科)
瞬膜腺の突出してしまった子に対して整復を行いました。
初発の子にはポケット法を実施しております。

【眼瞼腫瘤切除】(眼瞼外科)
眼瞼に腫瘤が出来てしまった子に対して摘出術及び8の字縫合術を実施した子です。
術後も術創は綺麗です。腫瘤は乳頭腫と診断されました。

【眼球摘出術】(眼科腫瘍外科)
眼球内腫瘍が出来てしまった子に対して眼球摘出術を実施いたしました。
当院では眼球摘出後に違和感が出ないようご相談の上で陥凹しないような工夫も行っております。

【義眼インプラント】(緑内障外科)
緑内障に対して義眼インプラント術を実施した子です。
角膜と強膜を残し、ぶどう膜を摘出した後に眼内へシリコンボールを入れ、傷口を縫合しています。
1週間後には眼内の出血が無くなり、2週間後には毛が生えてきて手術後の違和感がなくなりました。
切開部も炎症がなくなり良好で、角膜は一時的に浮腫をしていますが今後この浮腫も改善します。
術後10日ほどでカラーを外し、2週間で点眼も終了としています。

【有茎結膜フラップ】(角膜外科)
長期に続く角膜潰瘍に対して顕微鏡下にて有茎結膜フラップ術を実施しました。
治りの悪い角膜潰瘍に対してはコンタクトレンズや眼瞼縫合などの治療選択肢が挙げられますが、今回は深部潰瘍となっていたために有茎結膜フラップ術を選択しました。
顕微鏡を用いて結膜を切開し角膜潰瘍部に縫い付けることにより蓋(フラップ)ができ、また血管からの栄養供給が可能です。
デメリットとしてはフラップ部が術後の視野を邪魔してしまうことですが、術前に強い痛みで開けなかった目が術後にはしっかり開くようになり視覚も維持されています。
今後経過を追って再び写真をアップロードします。

【Ahmedゴニオインプラント】(緑内障手術)
視覚のある緑内障急性期には、眼圧を下げる点眼薬を使用し眼圧を下げることで視覚を維持します。
ただ眼圧を下げる点眼薬を頻回に使用しても眼圧が20mmHgを超えている場合には視覚消失のリスクが高いため、点眼だけでなく外科的に眼圧を下げる手術を行う必要があります。
Ahmed valveというデバイスを眼の奥に設置し、チューブを眼内に留置することで過剰な眼の中の水(房水)を外に逃がすことが可能です。
いつかチューブが詰まってしまう可能性はありますが、視覚がある状態を長期的に維持することが可能です。
この子はベトラタン点眼を1日4回以上点眼していても眼圧が40mmHg以上あったため緊急で本手術を行いました。
術後一過性にぶどう膜炎が出ましたが改善し、今は点眼も併用しながら眼圧は10mmHg程度に抑えられており視覚も維持できています。
緑内障治療中で眼圧が20mmHgを超えている子の場合には、視覚をなるべく長く維持するためにも本手術を行うことも検討しましょう。

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