歯科診療

予防歯科

予防歯科、行う方が増えています。

歯周病になると痛みが出ます。頭痛などに似た鈍痛です。
しかし痛みがあっても多くの動物たちはそれを訴えてくることなく、いつも通りご飯を食べる子がほとんどです。
食欲は年々低下し、基礎疾患などが出てくるとより低下していきます。
一方歯周病の痛みは徐々に悪化し年々痛みが強くなっていきます。
その痛みが食欲を超えた時に動物たちは食べなくなり、飼い主様は初めて痛みに気づかれることが多いです。

歯周病に対しては歯石が付く前にはご自宅での予防歯科が有効です。
歯石がしっかり付いてしまった場合には麻酔下での予防歯科を行い、歯をリセットしてからご自宅で予防歯科を行いましょう。

2023年スケーリング件数 40件

【スケーリング術】
歯石沈着に対してスケーリング術を行なった症例です。

【スケーリングとは】
当院で行う「スケーリング」とは、全身麻酔下で超音波スケーラーによる「スケーリング」、キュレットを用いた「ルートプレーニング」と「キュレッタージ」、研磨剤を用いた「ポリッシング」の一連の処置のことを「スケーリング」と呼びます。
スケーリングは表面の歯石のみならず歯肉縁下の歯石も破砕し除去します。
ルートプレーニングでは歯肉縁下の歯側の細菌塊等を、キュレッタージでは歯肉縁下の歯肉側の壊死組織等を除去します。
ポリッシングではスケーラーにより粗造になった歯の表面を研磨して滑らかにします。
別途料金がかかりますが歯科レントゲンも一緒に撮影することが可能で、これにより隠れた歯周病等の評価を行うことが出来ます。

【無麻酔スケーリングとの違い】
未だにたまにご質問頂く無麻酔スケーリングについて少し解説します。
無麻酔の場合には全身麻酔をかけないで良いというメリットがありますが、全身麻酔下でのスケーリングと比較してデメリットが目立ちます。
スケーラー使用の有無にかかわらず歯石を落とす処置には痛みを伴います。当然動物は嫌がります。
そこを無理に押さえつけて行うため動物からするとかなりのトラウマになります。
またスケーリングの最も大切な部分は歯肉縁下の清掃なので、無麻酔下ではそれが行えず歯周病予防とはなりません。
結局将来的に抜歯が必要となり費用も負担もかかります。
他にもデメリットが多いため、当院では無麻酔スケーリングは実施しておりません。

PAGE TOP